ドイツのクリスマスケーキ、シュトレンを食べながら

ドイツとオランダで伝統的に食べられるクリスマスケーキ、シュトレン

シュトレンは、ドイツやオランダの伝統的なクリスマスケーキ。クリスマス4週間前に作り、毎日、少しずつ切って、食べながらクリスマスを待ちます。細長いシュトレンが毎日少しずつ短くなって、食べ終わる頃には、楽しいクリスマスになっているというわけです。
なので、とても保存がきくケーキなんですね。実際に購入して手に持ってみると、ずっしりと重く、重量だけでなく、腹もちもよく、カロリーも高いという、いかにもドイツらしい、質実剛健なケーキです。

シュトレンは、広島でも食べる人が増えているクリスマスケーキです。始まりは、14世紀。ドイツはザクセンの都市、ナウムブルクのまちが始まりとされています。ナウムブルクは、ドイツ中部の都市で、1000年以上の歴史を持っており、聖ヴェンツェル教会というナウムブルクの象徴的教会が残っています。ドイツ中部の都市といえば、ドレスデンが有名ですが、大空襲を受けたドレスデンから、ナウムブルクは広島~備前市くらいの距離がありますから、空襲の影響はほとんどなかったでしょう。現在は、ブルゲンラント群の群庁所在地です。伝統的な建物がたくさん残っていて、とてもドイツらしい素敵な都市です。

ドレスデンのシュトレン祭り

本来は、発祥の地として有名になるはずのナウムブルクですが、現在、シュトレンについて、熱い思いをもっているのはドレスデンの方です。ご当地シュトレンに「ドレスドナー・シュトレン」というブランドを付け、材料の分量から製法まで細かく決め、ドレスデンで作られてこそ始めて、名乗れるのだ!という、誇りに満ちた食べ物になりました。なんといっても、シュトレン祭りがあるくらいで、ミス・シュトレンが選ばれ、18世紀っぽい伝統コスチュームをまとった統括パン職人の親方が進行役を務めて、にぎにぎしく行われます。ドレスデンのパン職人がギネス挑戦級の巨大シュトレンを作って練り歩き、最後には、巨大なシュトレンを巨大なナイフで切り分けて配る(有料)など、とても楽しそうです。日本でも巨大巻き寿司をみんなで作って配ったりするので、親しみを感じます。ちょっと見に行きたいですね。

こちらの公式サイトでは、シュトレン祭りの様子がよくわかります。

広島で購入出来る本格シュトレン

シュトレンには、いくつか種類があって、アンデルセンでは、マンデルシュトレンというアーモンドパウダーなどを練り込んだものが売られています。
ベッカライベックや廿日市のコンディトライフェルダーシェフといったドイツパンのお店では本格的なシュトレンが食べられます。フェルダーシェフのシュトレンは、売り切れてしまうので、予約が必須です。
ラスクで人気のガトーフェスタハラダでは、クリスマス限定でガトーフェスタハラダクオリティのシュトレンを売り出しました。うーん、これは食べてみたい。
基本パンなので、ケーキ屋さんよりもパン屋さんで作っているようです。お気に入りのシュトレンがあったら、ぜひ、教えてください。

おうちでもできる簡単シュトレンの作り方

材料
強力粉、ドライイースト、牛乳、
溶かしバター、ドライフルーツ、ナッツなどお好みで。

1.パン生地をこねて発酵させる。
2.発酵したパンに、ドライフルーツやナッツを混ぜ込んで焼く。
3.焼き上がったら、溶かしバターを塗り、粉砂糖をたっぷり振る。
4.ラップかアルミフォイルで包んで熟成させる。

よくわからない?
そんなときは、おけいこ登録の先生から、レッスンを申し込みましょう。
きっと、おいしいシュトレンの作り方を教えてくださいますよ。

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